御手洗経団連 狙いは正社員の給料2割カット (ゲンダイネット)

2ch見てたら、"御手洗経団連 狙いは正社員の給料2割カット (ゲンダイネット)"が取り上げてあったので、クリップ。
記事には、"内部留保を切り崩し、役員の報酬を半分にすれば、派遣社員の雇用はいくらでも確保できるのだ。"って書いてあるが、そういう問題じゃないように思える。実際に起こっていることとは、"雇っても、作るものがないから、雇いたくても雇えない"、っていうことじゃないのかな。供給過剰なのに、モノ作り続けたら、在庫の山になる。そうなると、運転資金が増えて、会社が立ち行かなくなる(在庫の程度、調達資本コストにもよるだろうけど)。そうなって会社がつぶれたら、誰か責任とってくれるのか。なんか、単純に考えすぎな記事に思える。記事全体として、大企業が悪、って言わんばかりだ。しかし、そんな水戸黄門みたいな単純な構図なら、誰も苦労しない。

現在の製造業は、もう既存市場では需要がないので、新しい市場(それも、既存市場と同等以上の規模)を見つけてくるしかない。それが、新興国なんだろう。日本の製造業は、新興国の市場を頼りにしている。その頼りの市場がある(あるいは、あると思われている)限り、日本は製造業中心の産業構造から変われないだろう。

"製造業中心の産業構造から変わらなきゃ!"みたいなことをよく言ってる方もいるけど、実際は"変われない"のだろう。会社の規模が大きいほど、大きな市場を狙わないといけない(狙わざるを得ない)んだから。大企業のR&Dっても、ある程度市場が見えている分野になっちゃう。となると、ベンチャー企業が一杯できて、とりあえずちっちゃい市場から新しいことをやり始めていくしかないんだろうけど、日本では、風土的に難しそうに思える。日本でも、ベンチャーファンドなどができてきて、ファイナンスの問題は徐々に改善されてるようだけど(最近の不景気で、状況変わってるかも)。

もうひとつ、これから何作るのか、っていうのがよくわからんな。こんだけ環境問題が盛んに言われていると、大量生産・大量消費ってのがありえるのか。省資源・省エネルギー的な方向にシフトしていくのか・・・。