芸人論

先日、上岡龍太郎氏が、テレビの出現による芸人の変化について語っているyoutube画像があったので、見た。おそらく、15年くらい前のものだと思われるにもかかわらず、現在のテレビのお笑いの状態を的確に表現していたので、メモとして記録。
氏は、テレビと、テレビ出現以前の"寄席"とを比較して、芸人や芸そのものがどう変化したかを説明する。テレビと寄席との決定的な違いは、観衆と演者との間の"空気"のやりとりの有無にあるという。テレビの出現により、観衆も芸人も、空気をどう共有するかという芸よりも、素人芸のほうが面白いことに気がついてしまった、と。
氏は、さらに、テレビ芸人が、"インパクトのあるものにばっかり手を出していく"ことになると述べている。まさに今のテレビの状況を予想したかのようだ。
今後のテレビの動向が気になる人間としては、鋭い分析をする人がいるもんだ、と驚いた。

途中で氏が、"素人芸を極めたのが、明石家さんまであり、笑福亭鶴瓶であり、それを逆手にとったのが、萩本欽一であり、タモリである"と述べている。この理由をもう少し聞いてみたい。特に、欽ちゃん・タモさんのことは・・・。

内容に加えて、10分近く一人で話せる話術に惹かれた。話し方の参考にしたいな。